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愛馬の食事・カウンセリングルーム

Q58 リンゴ酢を馬に与えてみる。

Q58 質問者:乗馬愛好家

リンゴ酢についての質問です。
私の馬(17歳、騙馬、蹄葉炎あり)の血液検査を先月してもらったところ、肝機能や胆管などの機能の異常などを計る、ALPの値が1173 U/Lもありました。
獣医師の話では精密検査をしないと確かな診断は出来ないが、胆管結石かなにかの疑いもあるのではないかとのことでした。

預託先の乗馬クラブの人から、もし結石であれば結石を溶かすためにアップルサイダービネガーを勧められました。私の馬は食べ物や飲み物の好き嫌いがとてもあるので最初はあるメーカーの少量サイズの商品を購入して水桶に溶かして与えてみました(推奨量は50ml)。

試してみると思いがけずに飲んでくれたので、現在は毎日与えています。
成馬に与える際の一日の適量を教えてください。

あと、新たなおやつとしてサイレージの購入を考えていたのですが、ルーサン牧草は結石になりやすいという話を聞いて迷っています。結石が疑われる馬には与えない方が良いでしょうか?
また、ルーサン(アルファルファ)牧草を原料にして作られたヘイキューブも結石が疑われる馬には与えない方がよいのでしょうか。

 

Answer

教科書的にはALPの高値は骨代謝や腸管機能の異常、肝臓疾患のほか、消化器の潰瘍や腹膜炎などを疑うようで、通常は何らかの臨床症状があれば血液検査をするのだと思われます。 愛馬にそうした臨床症状(結石を疑うような)があったのかどうか不明ですが、とくにそうした症状がない場合は、様子を見るのが一般的かと思います。

ご指摘のとおり、結石にはリンゴ酢の投与は改善に役立つことが知られており、発症履歴がある馬に対しても予防目的で投与は推奨されています。 投与量は通常の馬で1日に200㏄から400㏄を1日に2回程度に分けて与えるのが一般的です(お手元にある推奨量50mLに比べると多いようですが)。
なお、結石の確定診断がない場合でもリンゴ酢の投与は問題ないと考えられます。

ルーサン(アルファルファ)は結石を発症させるという説は確かにありますが
①飼料全体の70%をルーサン(アルファルファ)が占めると結石の発症リスクが高まる。
②結石の発症馬の摂取飼料を調べると、必ずしもルーサン(アルファルファ)が原因とは考えられない。
などの報告があり、愛馬の飼料の一部にルーサン(アルファルファ)が占めていても(サイレージ含め)、問題になるものではないと考えられます。