ダイコンはアブラナ科の野菜ですが、馬に与えて大丈夫なのでしょうか。
また、トマトなどのナス科の野菜についてはどうでしょか。

ご指摘のとおりダイコンはキャベツやカリフラワー同様アブラナ科植物ですので、馬が多量に摂取すると腸内でガスを発生させ疝痛を発症させるリスクが高くなります。
また、糖分が高いので肥満傾向にある馬やIR（インスリン抵抗性：詳細は　－インスリンは健康維持のキーホルモン-　《馬術情報》『愛馬のためのカイバ道場』 Vol.23（2018年6月号）をご参照ください）発症馬への給与は適しません。
さらにカルシウムと結合するシュウ酸が比較的多く含有されるため、骨発育が旺盛な若い馬への給与も避けたほうが良いと考えられます。
一方、ビタミンやミネラルが豊富で馬の嗜好性も一般的に高いことから、少量をスティック状にして健康な成馬に運動後のごほうびあるいはおやつ感覚で食べさせることは問題ないと考えられます。

トマトなどのナス科植物についてもアブラナ科植物同様、多量給与は疝痛や下痢を引き起こす原因となるため注意が必要です。