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愛馬の食事・カウンセリングルーム

Q29 飼料のカビ対策について

Q29 質問者:大学馬術部部員

厩舎で牧草を一定期間保管しているうちに いつのまにか、カビなどの胞子が付着して牧草が悪くなってしまうようなケースもあるのでしょうか?
これからの梅雨時が心配です。

Answer

見落とされがちですが、呼吸器疾患発症の原因となるカビは馬にとって日常の飼養管理において最も注意しなければならない物質のひとつです。とくに、変質した敷料や乾草由来のカビには細心の注意が必要です。このような敷料や乾草は広げたりほぐしたりしたときに白く埃が舞い上がるようにカビが散乱するのを目視で確認することができ、そのような場合には利用を止める必要があります。

こうしたカビは、敷料や乾草の乾燥過程や貯蔵時における気象条件や水分調整方法によって発生することから、他の飼料も含め風通しが良く結露や湿気が少ない場所でスノコの上に保管するなどの対策が必要です。