出走直前の飼料給与タイミングについては10時間前など様々な意見があるようですがベストのタイミングはいつでしょうか？

飼料摂取後に血中のグルコース（血糖）が上昇し、これを下げるために放出されるインスリンは血中のグルコースをグリコーゲンとして体内に蓄積させる作用があります。この現象は、蓄えたエネルギーを動員させなければならない運動時には真逆の効果となります。したがって、出走前に摂取する飼料由来の炭水化物が上昇させるグルコースとインスリンの濃度が十分低くなるころに出走時間を向えるようにするのが理想的です。エンバク2㎏程度を主体とした飼料であれば出走の5－6時間前で問題はありませんが、給与する飼料の違いや量、摂取速度等によって異なる可能性があります。ただし、絶食（空腹）時間があまりにも長いと、筋肉中のグリコーゲンは蓄積量を維持できても肝臓のグリコーゲン蓄積量が低下しパフォーマンスに影響を与えると考えられます。